予算を決める際に大切なこと
飲食店開業に必要な経費
飲食店の開業経験のない人にとっては、開業するためにいったい、いくらの費用がかかるのか、検討もつかないかもしれません。
新規で店舗を開業する際の費用は大きく分けて「物件取得費」、「店舗工事費」、「諸経費」の3つです。
●物件取得費
物件取得費には店舗保証金、店舗仲介手数料、礼金、申込み金、手付金、造作譲渡金などが含まれます。
店舗保証金
物件を借りる際に貸主に預け入れるお金のことです。借主の債務弁済の担保の意味合いもあります。
1等地では賃料の10~20ヶ月、2~3等地では1~3ヶ月もあり、物件状況によっても様々です。
店舗仲介手数料
物件の紹介および契約など、貸主との仲介業務に対する報酬として不動産会社に支払います。賃料の1~2ヶ月分が一般的です。
礼金
借主から貸主へ契約のお礼として支払うもので、店舗物件の場合は不要のことが多いです。 賃料の1~2ヶ月分が一般的です。
申込み金
冷やかしで物件申込みでない意味で預け入れるもので、申込み順位を担保する意味合いもあります。契約しない場合は返還され、契約した場合は支払代金に充当されます。
手付金
契約締結後に貸主に対し借りる意思表示として支払もの。契約後解除しても返金されません。
造作譲渡金
前借主が作った厨房設備、什器、家具類などを譲り受ける際の費用です。造作物状況によって費用はまちまちです。造作物のリース残や、機器の性能(消耗度)などには注意が必要です。
●店舗工事費
店舗工事費には建築費、外装工事費、内装工事費などが含まれます。
建築費
店舗の状況にもよりますが、躯体工事、浄化槽工事、駐車場工事などがあります。建築店舗の概要によっても費用は大きく違ってきます。
外装工事費
店舗敷地周りの外溝及び園芸工事、外観、エントランス、看板(ファサード)などがあり、初来店の顧客を集客するめの重要な役割を担っています。(AIDMAモデルの法則参照)
内装工事費
厨房設備工事、空調工事、給排水工事、電気照明工事、内装工事などがあり、居抜き物件では、既存の設備が利用できれば、それらの工事が不要、または工事費が低減できます。また、スケルトンでは工事が必要になるため、工事費用は高くなります。
費用については、店舗物件の状況や業種、業態によっても違いますし、使う素材やデザインによっても異なります。また、施工会社によって、独自の基準に基づいて値段を決めていますので、なかなか価格の相場というのが明言できません。
弊社実績ですと1坪あたり30万円~70万円で収まるケースが多いです。
ただ、見積が上記の範囲内(1坪あたり30万円~70万円)に収まらければ相場と違うから駄目というわけではなく、あくまで目安としてお考え下さい。(絶対値ではありません)
※施工業者に予算を伝える際のポイント
店舗工事費の予算は必ずオーバーすると考えておくべきです。業者に依頼する場合も20%程度の余裕をもった予算額を伝え、どうしても追加工事が必要なときに、上乗せしていくのがいいでしょう。
●諸経費
調理器具・食器類、ユニフォーム費、事務用品・パソコン等の通信機器、求人費、WEB制作費、メニュー制作費、などが含まれます。
調理器具・食器類
一人当りのオーダー点数の多い居酒屋や皿数の多いコース料理店は食器量が多くなりますので、満席時の数にあわせて用意しましょう。
ユニフォーム費
従業員数×12,000円×2程度。厨房スタッフのコックコートはリース契約の方が効率的でしょう。
事務用品・パソコン等の通信機器
電話、FAX、パソコンなどの通信機器、電球、玄関マット、掃除用具、会計伝票などの事務用備品などが含まれます。
求人費
チラシ制作費、折込み費、広告掲載費、人材紹介手数料、パンフレット制作費用などが含まれます。
WEB構築費
ドメイン取得費、レンタルサーバー取得費、ホームページ制作費などが含まれます。
メニュー制作費
メニューデザイン料、印刷費、メニューブック材料費などが含まれます。
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